知っ得情報 ≪過労死から考える健康生活習慣≫
俺は定年退職してからは毎日上さんから疎まれて、退屈で死にそうなくらいだから、過労死なんて関係がないよ。そんなサンデー毎日読者の方も、最後までお付き合いください。きっとご自分にも関係することだと思っていただけることでしょう。
過労死には次のように医学的な定義があります。「過度な労働負担が誘引となって疲労が蓄積し、高血圧や動脈硬化などの基礎疾患が悪化し、脳血管疾患や虚血性心疾患などを発症したもの。」つまり過労死には2つのポイントがあります。一つは疲労の蓄積。もう一つは基礎疾患の悪化です。疲労の蓄積に関しては過労をさせないで、労働者の安全や健康に配慮する使用者側の義務があります。そしてもう一つ、基礎疾患は労働者自身が気をつけないといけない事項です。
過労死には個人的な負荷要因が絡んでいます。飲酒、喫煙、肥満、不摂生、基礎疾患、自主健康努力不足などがそれです。
私たちは祖先から受け継いだ進化遺伝子をもっています。これは古代の飢餓や食塩不足、脂肪摂取不良等の生存の危機によって獲得した遺伝子で、例えば飢餓に対してはインスリン抵抗性増大による血糖維持能などがあり、倹約遺伝子とも言われております。これらの遺伝子が物が豊富な現代ではマイナスに働いてしまい、その結果、糖尿病、動脈硬化、脳・心臓疾患、高血圧や肥満等として現れてくるのです。
「死の四重奏」(代謝症候群)という言葉があります。肥満、高血圧症、糖尿病と高脂血症の4つをもった人は、過労死のリスクが著しく高くなるということです。つまり食べる量や内容、また取り入れたエネルギーを消費していく運動が大切だということがわかってきます。
最後に生活習慣病とされる心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、痛風、肝臓病などを予防する健康習慣をご紹介いたします。 @禁煙、A適正体重の維持、B過度の飲酒をしない、C定期的な運動です。誰もが知っている事柄ではありますが、実行しない人が少なくないのは、健康習慣をもつことの大切さ、もたないことの怖さがよく理解されていないからなのかもしれません。私は運動は嫌いだから、その分食べる量を少なくしている、などと欠けるものがあってはいけません。
今年も一年間、健康で元気に過ごしてまいりましょう。
行政書士 森満夫