ライフ・アンド・エンディングセンター (NPO LEC)

知っ得情報 《加齢に伴う住宅内快適・安心ポイント》 長谷川忠良


 近年各地で発生する地震・土砂災害・雪害等の惨状が報道されるたびに気付くことがあります。隣り合った住宅の一方の家屋が倒壊し、隣接家屋が外見上何ともないような場面を見るとき、素人の視点でも、倒壊している住宅の問題点として、
1 困敷地選定 2 基礎と土台 3 建物の構造等を挙げることができます。(新築・改装・マンション選定を含む)計画で注意しなければならないチェックポイントのはこれらのほかにも多くあるでしょう。


 このシリーズでは、これらのポイントのうち「現在の住居を高齢者の目線で再点検する当ための着眼点について、
<ポイント1危険の潜む居住部分>
<ポイント2火災に備える>
<ポイント3事故を防ぐ>
<ポイント4犯罪に備える>の4回に分けてお知らせしたいと考えています。
 更に、会員の皆様から「安全・安心の住まい作りに関するチョットしたアイデア」のご提供をお待ちしております。
 なお、この情報は、現在日本大学工学部教授 工学博士佐藤平氏のご了解を得て同教授の160点を超える著書・報告書から抜粋加筆しております。


【ポイント1 危険の潜む居住部分】
 「高齢者のための住環境整備」を「高齢者の立場に立って」と一口に言っても、高齢者は、それぞれ長い人生の中で培われた生活習慣をもっているため、そこからはみ出すことがとても難しいのです。
 本シリーズでは高齢者の自立した支援を視野に入れ、誰もがひとりで自立した生活を安心して送れる、日常生活環境の再点検のすすめを提供するものであります。
 初回は、危険の潜む居住部分を列挙するに留めますので、ひとつ一つの部分を点検する程度にしてみてください。
【日常災害の種類と関係する部分】
災害の種類 関係する住居部分
転倒 床仕上げ・床段差・浴槽
墜落 てすり・窓・窓てすり
転落 階段・階段周辺
落下物による打撲 天井・壁・照明器具
ぶつかり、はさまれ、こすれ ドア・引き戸・窓・壁仕上げ
火傷・熱傷 熱源・熱源周辺
感電 電気設備・器具・家電製品
中毒・酸欠 ガス設備・器具
溺水 浴槽
◆危険箇所が見つかりましたら赤○をつけ、対策を検討することをお勧めします。

さとう ひとし教授略歴
 昭和35年文部省入省後、43年日本大学工学部教授 
●受賞:高木賞(障害者の生活環境に関する研究)建築行政功労賞ほか
●おもな論文・著書『高齢者に優しい作り』(ニューハウス出版)、『リホームヘルパー制度と住宅改造』(一橋出版)、『国際的流れのなかでのわが国の学校建築バリアフリー環境』(日本特殊教育学論文集)